冷え性の改善に生姜が効果的な理由とは?

アラフォー女性に「今のお悩みは?」と質問すると、「やっぱり冷え性よね!」と答える方が多いのではないでしょうか。あるアンケートによると、『冷え性で辛い』と答えた女性が66.6%だったとあります。同じ質問に、男性では34%しかいなかったことから見ても女性の冷え性は深刻な悩みだということがわかります。

そこで今回は、効果の高い冷え性改善法として生姜をご紹介します。生姜が体を温める効果やその食べ方まで詳しく説明していきます。

中高年女性に冷え性が多いのは?

夏場でも手や足の先が冷たくなることがあるという女性はたくさんいます。この傾向は若い女性よりも40代以降の女性により顕著な症状です。一般的に同年代の男女を比較しても、女性の方が冷え性になる確率が高いとされていて、アラフォーを超えた女性の7割ほどがその症状に悩んでいるのです。

では、なぜ女性の方が手足に冷えを生じやすいのでしょうか?その答えとして、まず末端の毛細血管の劣化が激しいからです。そして筋肉量の少なさも原因で、特に運動不足の女性はエネルギー代謝不足で基礎体温が低下しやすい傾向にあります。

食習慣が炭水化物や糖分に偏っていて、タンパク質(代謝を促進させるアミノ酸)の摂取量が慢性的に不足していることや、普段から体を締め付ける服装や手足を冷やす服装も原因です。

昔から生姜は体を温める漢方・生薬として利用されてきた!

冬場の外仕事で身体が冷えた時には、家で熱い生姜汁を飲むことがあるでしょう。風を引いて悪寒が走るときもそうですね。日本では昔から体温を上げる目的で生姜を用いてきました。また料理のレシピでも生姜はニンニクと並んで多く利用されている薬味でもあります。

体を温めるということは体機能を向上させることになります。例えば寒冷地では、車に乗る前に十分な暖気運転をさせます。エンジンやオイル系部品が温まってから始動させることで、車体へのダメージを軽減できますし、温まった駆動系は運動性能を高めます。これと同じことが人の体でもいえるのです。

基礎体温が低い人は病気になりやすいとされ、最近の研究では体温が35度台の人にがんの発症が非常に多いとされています。昔から冷えは『万病のもと』で、体の内側から温める手段として生姜が広く使われてきました。

冷え性を改善させる生姜の成分について

生姜の成分としては、全体の90%以上が水分で、炭水化物・タンパク質と食物繊維などで構成されています。

注目されている成分は辛味成分で、ジンゲロール・ショウガオール・ジンゲロンの3種類です。この辛味成分が働いて体を温めてくれます。ではそれぞれの成分の特徴をチェックしてみましょう。

ジンゲロール

ジンゲロールはファイトケミカルの一種で、生の状態で含有量の多い辛み成分です。加熱や乾燥をさせるとジンゲロンやショウガオールに変化します。

この成分は抗酸化物質で、活性酸素を除去する働きに優れています。つまり血管などの細胞の劣化を抑制する働きで、アンチエイジング効果もあるといわれています。具体的には次の2つ効果に優れています。

血行不良を改善する効果

ジンゲロールは血中の活性酸素を除去することで、コレステロールの悪玉化を防ぎ、血管壁への沈着を抑制してくれると言われています。

また血管自体を拡張させる効果があって、血流を高める働きに優れています。この二つの効果で、体の末端の毛細血管までしっかりと血液を送り込むことができるようになるのです。冷え性改善効果が期待できますし、肩こりや頭痛にも良いとされています。

免疫力アップ

抗酸化作用に優れているために老化予防効果が期待できますが、それは免疫細胞を活性化する働きでもあります。感染病である風邪に効くとされるのもこの成分のおかげです。

ショウガオール

ショウガオールはジンゲロールを加熱すると変換される成分で、60度以上で変換を促進します。この成分も血行を高める働きに優れていて、具体的な効果は次の3点です。

基礎体温アップの効果

ショウガオールはジンゲロールよりも体を温める効果に優れています。つまり加熱調理した生姜の方が良いということです。冷え性改善には豚肉の生姜焼きや生姜汁、スープなどの料理で召し上がるといいですね。

痛みを抑える

頭痛や生理痛の原因はプロスタグランジンというホルモン(神経伝達物質)です。ショウガオールには、このホルモン分泌を抑制する効果があり、痛みを脳へ伝える効率を低下させてくれます。

またプロスタグランジンは血管萎縮の働きがありますが、これが血行不良の原因となっています。この作用も抑制してくれるので冷え性には良いのです。

ダイエット・美肌効果

ショウガオールの血行促進によって、手足の先までしっかりと血液が運ばれます。冷え性が改善されれば、細胞のエネルギー代謝がアップしますからダイエット効果につながるわけです。

また血行が良いと胃腸も活性化するので、腸内環境の改善・便秘解消のきっかけにもなり、基礎代謝が上がってダイエット・美容効果に有効です。

ジンゲロン

ジンゲロールの熱変換成分で、やはり血管拡張作用と血行促進効果に優れています。また血圧を安定化させることで脳や心臓への負担を軽減する効果も期待されています。

この様に、辛味成分は血行促進による冷え性への効果が高いとされていますので、女性の方は定期的に摂取する習慣をつけると良いでしょう。また新陳代謝の向上(アンチエイジング)・脂肪燃焼(ダイエット)・発汗作用(デトックス)などの効果・効能が期待できるので、美容に気をつけている女性には欠かせない食材だと言えるでしょう。

生姜の1日の摂取推奨量は?

冷え性に効果的な生姜ですが、1日にどのくらい食べれば効果が表れるのでしょうか?厚生労働省がすすめている摂取量は1日に10gです。これは大人の女性の親指の頭ぐらいの量になります。でも、いっぺんに食べるには多いと感じるでしょう。

そこで1日3回ぐらいに分けて摂取すると良いかもしれません。朝はスムージーなどで3g、日中はジンジャーエールやジンジャーティなどで2gほど、あとは夕食で5gを炒め物やスープ、漬物として食べるようにすれば無理なく摂取できます。

生姜はスパイス・薬味としてオールマイティですから、調理に使う分には難しくないでしょう。また粉末状に乾燥させたのもであれば、たったの1gで同じ効果が得られます。

サプリメントで毎日摂取する方法もおすすめです。どのくらい継続すると効果が出るのかは個人差がありますが、漢方として考えれば3か月から半年あたりで症状に変化が見え始めることでしょう。もちろん、継続する方が良いので、いつまで食べるという区切りは考えないでください。

冷え性を解消する生姜料理

毎日生姜を10g食べるとなると、メニューを工夫する必要があるでしょう。先にも少しふれましたが、朝は野菜系のスムージーに混ぜるか、生姜汁を1杯飲むことを習慣にすると楽です。

これはお昼も同じで、飲み物に加えるのが手軽でしょう。そして夜はしっかりと生姜料理を味わいましょう。生姜の粉末スパイスであれば、すべての炒め物料理、スープ系料理に入れてもおいしく頂けます。カレーやシチューでも、鍋料理でも生姜はよく合います。

決して苦いとかまずい薬味ではないので、積極的に料理に加える習慣をつけてください。

まとめ

生姜が冷え性に効果的だということが良く分かっていただけたと思います。基本は毎日10gです。そしてできれば、血行を悪化させる炭水化物や糖分は今の半分にして、その分タンパク質を食べる習慣も身に着けてください。